骨髄提供者はどうして増えないのか

 骨髄バンクの現在登録者数は19万人。提供者は一年で1〜2万人ずつ増えているという。しかしたった19万人ぽっちというところで疑問が残る。どうしてそれくらいしか集まらないのだろうか。


 原因は情報不足や提供者に不誠実なところにある。


 第一に情報がない。一般人の俺から言わせると、提供者になる方法がまず分からん。登録ってどこでするのかも分からん。気軽に確かめられる場所も知らないし、登録できる場所も知らない。第二に情報に不誠実だ。これは後述する。


 提供登録の仕方も良く分からないので、仕方無しに骨髄移植推進財団のサイトへ行ってみた。初見で「うわ、使いにくッ。レイアウト糞過ぎ!」と感じつつ読みすすめる。善意論云々が掲げてある。みなさんの善意でなりたってるから仕事休んでも補填しませんよ(はいここで社会人アウト)。Q&Aを見る。やはり気になるところは書いてない。……あたりまえだが、提供者になろうとするものが一番不安なのは痛いかどうかだ。健康な体にメスを入れるのは誰だって嫌だ。提供者になるための覚悟も、募集側が情報をよこさなかったらできなくて当然だ。この点で、募集する側は情報に不誠実だ。(骨髄検査なんてムチャクチャ痛いそうな。骨に麻酔かからんので、髄液を取る時も痛みが伴う)


 骨髄検査するときムチャクチャ痛いですよというと提供者が恐がるので、そういうのは黙ってしまえ、そういう思惑があるのだ。善意を募集するくせに、募集側には悪意がある。情報不足、情報に不誠実、その結果が19万人という数なのだ。