1.失恋とは何か(定義編)

「俺のこと必要なの?」
「正直言うと必要じゃなくなった。他に好きな人ができたの」


物事には始まりがあるように
終わりも必ずやってきます。


誰もが体験するこの通過儀礼
人はこれを失恋と呼びます。


これがまた通る時の心が辛い辛い。
人によっては不眠症や拒食症になることも珍しくはありません。


かくいう私もひどい時は
食欲不振、不眠症、軽度の欝気味など
辛酸を舐めたこともありました。


失恋をするということは
心に大きなダメージを負うということです。


では、どうして失恋をすると心にダメージを負ってしまうのか
そういうところを詳しく考えて見ましょう。


一つには「情」という概念が考えられます。
長く付き合うことで結びつきあった心同士の関係のようなものです。
この癒着を引き離すことによって起こる痛み、
これが失恋のダメージであるとする考えです。


一つには離れることで心の支えを失ってしまうことが考えられます。
トランプで作るピラミッドのように
恋人はその中のピラミッドを支える1ピースなのです。
それが抜けるだけでピラミッドは崩壊を起こしてしまう。
その地鳴りと衝撃、
これが失恋のダメージであるとする考え方です。


一つは信仰への裏切りというものが考えられます。
今まで信じていたのに裏切られる行為。
背中を見せたとたんにナイフで引き裂かれるような痛み。
これが失恋のダメージであるとする考え方です。